ヨーガ用語集

【ア】

アーサナ

坐法、座法。ヨーガのポーズのこと。例:スカ・アーサナ(安楽坐)シンハ・アーサナ(ライオンのポーズ)。座す(おわす)=ただ座るだけではなく、座って存在するという意味。ハタ・ヨーガのアーサナは座っているあいだに神様がいらっしゃると考える。

 

アートマン 

息、自我、自己、自身、霊魂。「真実の自己」「霊魂」を表すが、オカルティストが霊視するような類のものではない。“アートマン”の語源には諸説あり、生きとし生けるものを活気づけているプラーナや、寿命、生命力に近い。しかし、明確なエネルギーではない。

 

アーユルヴェーダ 

生命の科学/アーユルは「生命」、ヴェーダは「知識」インド古来からの医学。日本では美容法、エステ的概念が強いが本国インドでは大学で5〜9年以上かけて学ぶ「伝承医学」である。

 

アステーヤ 

不盗。ステーヤは「盗み」アは否定を表すので「盗まざる=不盗」となる。ヤマ(禁戒/為さざること)のひとつ。人の物を盗まない。人の物を欲しがらない。ヨーガ・スートラには、この戒めを守ることにより、あらゆる財宝が自分のところに集まってくるとある。

 

アパーナ 

パンチャ・プラーナ(五つの気)の一つ。人体のヘソから足裏まで働く下降する気。重たい性質。大小便の排泄、生殖機能支配する気。

【イ】

イーシュヴァラ・プラニダーナ

自在神祈念。大いなるもの(神)への帰入。アシュターンガ・ヨーガのニヤマの一つ、五番目の項目。

 

イダー 

月の気道。チャンドラ・ナーディー。左鼻孔の流れ。陰・女性・月・静・夜・暗・冷の要素。左鼻孔の通りが盛んなときは陰のエネルギーが活発な状態。⇔ピンガラー

【ウ】

ヴァータ

風。空。気。風神。アーユルヴェーダで分類される3種のドーシャの一つ。

 

ヴァイカリー 

マントラの唱え方のひとつ。声に出してマントラを唱えること。

 

ヴェーダ 

知識。紀元前15世紀ごろにインドに侵入したアーリア人の儀式を中心とした宗教。その一連の聖典。

 

ウパニシャッド 

インド哲学、思想の源泉とも言われている奥義書。

【エ】

エーカーグラター

一点集中。

 

エーカ 

1。一つの。単独の。

 

英雄のポーズ 

ヴィーラ・バトラー・アーサナ

 

英雄坐 

ヴィーラ・アーサナ

【オ】

オージャス

力、勢い、能力、パワー。いきいきとしたエネルギー。

 

オーム 

聖なる音。プラナヴァ。

 

オーラ 

人体から発散される霊的エネルギー。転じて、人物や物体から発される特有の雰囲気をさす。

 

沖 正弘 

1921-1985 日本のヨーガ指導者の第一人者。沖ヨガの創始者。広島生まれ、大阪外語大卒。

【カ】

合掌

両方の手のひらを合わせる、礼拝の仕草。神仏、大いなる物に対する基本的な動作。インドでは古くから右手は清浄、神聖、真理を表し、左手は不浄、偽り、煩悩、衆生を表す。左右の手を合わせることで、人の本来の姿、真実をみるとされる。両手を合わせることにより、大いなるものと一つになると考える。

 

がっせきのポーズ 

合蹠。蹠は足の裏のこと。[バッダコーナ・アーサナ][バドラ・アーサナ]幸福のポーズとも言われている。坐った姿勢で両足の裏を合わせ、背を丸めないよう上体を前に倒すポーズ。アレンジを加えた変化系のポーズもある。

 

カパ 

粘液。水、土の要素。アーユルヴェーダで分類される3種のドーシャの一つで水、土の要素。

 

カパーラバーティ 

シャット・カルマの一つ。呼吸や水により鼻を浄化し、頭をスッキリとさせる方法。カパーラは頭、頭蓋骨。バーティは光、輝くという意味。

 

カルマ・ヨーガ 

無私、無執着で行為をすることで解脱に至ると説くヨーガ。単に奉仕の行為やボランティア等の活動をさすものではない。

【キ】

ギーター

ギータとは「歌」という意味。ヒンドゥー教の聖典『バガヴァッド・ギーター』の略。

 

キールタン 

インド版讃美歌。神様やグルの名前などを楽器演奏にあわせ繰り返し歌う、情緒的な行法。

 

禁戒(きんかい) 

ヤマ(yama)『ヨーガ・スートラ』のアシュターンガ・ヨーガのなかの一番目の項目。対他的な戒め。①非暴力(アヒンサー)②正直(サティヤ)③不盗(アステーヤ)④禁欲(ブラフマチャリヤ)⑤不貪(アパリグラハ)